パワーポイントで大判ポスターを作成する場合の手順の説明です。
PowerPoint2010の場合を例に説明していますが、他のバージョンでも大きくは変わらないと思います。
〔ファイル〕→〔新規作成〕→〔新しいプレゼンテーション〕→〔作成〕
〔デザイン〕 →〔ページ設定〕
デザインからページ設定画面へ
〔スライドのサイズ指定〕 →〔ユーザ設定〕
幅と高さに作成サイズを入力します。
・142.22cmを超える場合
パワーポイントで設定できるサイズは、最大142.22cmまでです。これを超える場合は、作成したいサイズの縮小サイズを設定しておき、プリントする際に拡大印字することになります。
例えば、B0判(B倍判)103cm×145.6cmのポスターを作成したい場合、1/2サイズの51.5cm×72.8cmでデータを作成しておき、プリントする際に2倍に拡大することで、103cm×145.6cmのポスターが得られます。
・大きな拡大率で出力する場合は画像解像度の設定をします。
〔ファイル〕→〔オプション〕を選びます。
〔PowerPointのオプション〕のダイアログがひらきます。
〔基本設定〕の〔詳細設定〕を選びます。
詳細オプションの設定画面が開きますので、
〔ファイル内のイメージを圧縮しない〕にチェックを入れます。
この設定で、イメージが間引かれて解像度不足になることを防げます。ただし、不用意に過大な解像度のイメージを使わないようにしましょう。
写真を配置したり、文字を入力して、ポスターをデザインします。
断ち切りデザインの場合は、断ち切りにしたい絵柄(写真や背景など)を用紙の端にぴったり配置します。
〔ファイル〕→〔名前を付けて保存〕で好きな場所に保存しましょう。
自宅のプリンターで印刷できない大判サイズのポスターの場合、印刷会社やプリントショップにデータを渡し印刷してもらうのが一般的です。PDF形式であれば、PowerPointで作成したデータでも入稿を受け付ける印刷会社が増えていますが、実際に印刷を依頼する場合には、印刷会社の入稿データについての記載を確認しましょう。
PDFデータの作成については、フォントの埋め込みなど、チェックすべきポイントがあります。
次の「PowerPoint(パワーポイント)データからPDFを作成する」をご覧ください。
PDFを作成する方法は、PowerPoint 2007以前とPowerPoint 2010以降では大きく異なります。
2010以降のバージョンでは、外部ソフトやアドインを使わずに、直接PDF形式のファイルが生成できます。
2007以前のバージョンでは、アドインを組み込むか、外部ソフトを使ってPDFを書き出すのが一般的です。PowerPoint 2007でも外部ソフトやアドインを使わずに、直接PDF形式のファイルが生成できますが、生成されるPDFの画像の解像度が小さくなるようですので、アドインを組み込むか、外部ソフトを使ってPDFを書き出します。
ここでは、まず、PowerPoint 2010以降のバージョンを使う場合のPDFの作成方法を説明します。
PowerPoint 2003やPowerPoint 2007から、外部ソフトを使ってPDFを作成する方法については、「2007以前のオフィスソフトからPDFを作成する」をご覧ください。
PowerPoint 2010・2013からPDFを作成する主な方法のうちもっとも簡便な方法を2つ紹介します。
A「エクスポート(※2010では「保存と送信」)」からPDFに変換・作成する方法
B「名前を付けて保存」からPDFに変換・作成する方法
PowerPoint 2010と2013は、見た目と一部の項目名が異なりますが、操作手順は一緒です。ここでは主に、PowerPoint 2013の画像を使って説明します。
1:上部メニューにある〔ファイル〕をクリック
2:〔エクスポート〕(2013・2016)または〔保存と送信〕(2010)をクリックし、続いて、〔PDF/XPS ドキュメントの作成〕→〔PDF/XPSの作成〕を順にクリック
3:ダイアログが開くので任意の保存場所とファイル名を指定したら右下の〔オプション〕をクリック
4:〔オプション〕のダイアログで、PDFのオプションの「ISO~に準拠」にチェックを入れる。
ここにチェックを入れることで、フォントの埋め込みが行われ、フォントの置き換わりや文字化けを防げます。
5:OKを押してダイアログを閉じ、ひとつ前の画面の〔発行〕でPDF作成が完了します。
6:指定した場所にPDFファイルが生成されているか確認します
画像つきで紹介しましたが、手順といってもたったのこれだけです。
作成されたPDFはビューア(Adobe Reader)などで確認します。
作成したPDFデータの確認方法については、「PDFファイルの点検と印刷適性の確認」をご覧ください。
次は、「名前を付けて保存」からPDFに変換・作成する方法の説明です。
1:上部メニューにある〔ファイル〕から〔名前を付けて保存〕をクリック
2:ダイアログが開くので任意の保存場所を指定し、〔ファイルの種類〕を「PDF」に変更します。
3:ここからは「エクスポート(保存と送信)」から作成する方法の「4」以降と全く同じです。
〔オプション〕をクリックします。
4:〔オプション〕のダイアログで、PDFのオプションの「ISO~に準拠」にチェックを入れる。
ここにチェックを入れることで、フォントの埋め込みが行われ、フォントの置き換わりや文字化けを防げます。
〔OK〕を押して、オプションのダイアログが閉じたら、〔保存〕ボタンを押して、PDF作成完了です。
作成されたPDFはビューア(Adobe Reader)などで確認します。
作成したPDFデータの確認方法については、「PDFファイルの点検と印刷適性の確認」をご覧ください。